添乗員は、海外旅行の心強いパートナー。初めて海外旅行はもちろん、見知らぬ土地でも、添乗員と一緒なら安心です。

心強い旅のパートナー『添乗員ドットコム』

添乗日記

いよいよハワイへ(その1)

そして運命の日がやって来た。

前の晩、緊張で眠れないという事もなく、朝は9時過ぎに起きるという、新人とは思えない離れ業をみせた私に、両親は「大物だ!」と思ったに違いない。

何故だかわからないが、緊張感がまったくなかった。それどころか、ハワイで聞くつもりで、ミュージックテープの用意までしていた。

当時は今のように軽量音楽プレーヤーの端末はなかったので、漬物石のように重い手荷物が、さらに重くなる。

飛行機出発3時間前、添乗員の私と、センダーが団体受付カウンターに集合、航空券を搭乗券に引き換える。PAX(お客様のこと)の集合は、出発2時間前だが、全員が時間前に、SHOW UP(集合)した。

さぁ、いよいよ、初の海外添乗(というより私にとっては初めての海外なんだけど)にいく時がやって来たのだ!

鼻息も荒く興奮する私に、センダーの一言、、、

「あぁ、添乗員さん今回のグループの中に、VIPの方がいるんですね!」

「えぇ〜! そんな話は聞いていない? 嘘だよね、、、」

焦って、会社に問い合わせると、

「そう、そう、いるいる! でも普通にしてくれればいいからさ。とりあえずVIPだから、よろしく〜!」

という返事が返ってきた。

新人の、それも初海外添乗の私に、VIPの入ったツアーをアサインするか普通は?、、、なんて大胆不敵な担当者なんだ!

と、驚いている私に、さらに駄目押しの一言が!

「あのさ、今日乗る飛行機ね、ホノルルに時間通り着いても、入国審査場が一番込んでる時間帯だから、乗り継ぎに間に合わないかも知れないよ。昨日も、その前の日も乗り遅れちゃってさ、いやぁ、大変だったらしいから、頑張ってね〜!」

初海外の添乗員に、当日になって、こんな恐ろしい事をいう「鬼の担当者」を恨みながらも、引き返せない私は覚悟を決めた。

教訓

添乗員の3要素
度胸、根性、ハッタリ

 

いよいよハワイへ(その2)

添乗日記
添乗員ドットコム